いつか天国に行っても

今まで本当にありがとうございました

脳くい虫

僕は書きたいことが纏まらない時は散歩することにしています。

最近は老化が酷く散歩中に纏めたものと、思いついたものを家に着くと全て忘れてしまっています。

何かの病気なのかと思いました。

元々僕は一度記憶したものはほとんど忘れない体質だったのですが、確か高校一年生、塞ぎ込んで外の世界をシャットアウトした時期からモノを全く覚えていられないようになったと記憶しています。

結局それは高校在学中はおろか今でも治っていません。

モノを覚えられなくなったことを最初は「あるべき知識があるべきタンスに整理された」のかと考えていましたが、そのタンスの取っ手が全て何処かに消えてしまっている事態に気づきアタフタしたことを覚えています。

ここまで2回記憶に関連した語尾を使用しましたが本当にそれが正しい記憶なのか断言できません。

歳を重ねる度に自分が薄れています。

元々自分が何者なのかすらわからなかったのに今ではそれを考えることすらできなくなっています。

インターネットにおいて感情でコミュニケーションをとることで思考能力を奪われ、生気だけ孕んだオートマタが出来上がりました。

さながら"哲学的ゾンビ"です。

ここでひとつ疑問に思ったのですが、「自分が哲学的ゾンビだと発想してしまった存在は何者なんでしょうか?」

今の僕にはしたいことも無く、気力も、継続させる気もありません。

自分はどうしたい。なんて考えても「よくわかりません」としか言えないです。

完全に自分を見失っているどころか人間としての最低限の機能すら失っている気がします。クオリアがないんです。

かろうじて視覚は機能していると思います。

目から入ってくる情報に手が勝手に反応してる感じです。

意識はインターネット空間に新たに作られた集合的無意識に取り込まれてしまいました。本来の場所には戻ることができません。

何も考えずに文章を書く」なんてことは学生時代にはありえないと思っていましたが案外簡単に出来るんですよね。

ここに書いている内容を思索したことなんてありません。何を書いてるのかも怪しいです。

ですけどそれが文章としての体を保っているのなら、それが「僕が一番わかってほしい」ことなのかもしれないですよね。

僕はいったい誰なんだ。誰か教えてほしい。